ヤマノケンヤマノケン

予め損失の上限を31(例:31,000円)と決めて賭けていく31システム投資法の解説・分析と、シミュレーション検証を行います。

31システム投資法とは

31システムのやり方

名称 31システム投資法
系統 数列を作りその通りに賭ける
適応する配当 勝率1/2倍率2倍
やり方 31システムの数列表を見ながらベットする。
1セット終了時の結果 最大31の負けか、+1以上の利益
特徴 損切り設定が予め31と決まっているので精神的に楽なルールと思われがちだが、実際にやると賭け金が上がっていくので精神的には不安定になる。
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31システム投資法は、2連勝すると勝てるという事から2連勝法とも呼ばれます。2連勝する確率は25%ですがチャンスは9回あります。

ただ、何度も繰り返す事で31のマイナスはすぐに訪れます。

何度も繰り返すのではなく、例えば310万円を用意して1回勝負するタイプの投資法だと私は考えます。

31システム投資法の例

まず、こんな風になるという例を挙げてみます。

31システム投資法例その1

 ベット額 損益合計
第1ステージ-11×-1
第1ステージ-210
第1ステージ-31×-1
第2ステージ-12×-2
第2ステージ-22×-4
第3ステージ-14×-8
第3ステージ-24-4
第4ステージ-18+4
第4ステージ-28無し

第1ステージは勝っても負けても次に進みます。 第1ステージで1勝したものの、その後は第3ステージのまで勝利が無く、第3ステージの2回目で勝利。 連勝では無いので第4ステージまで進み、1回目で連勝出来たので+4の利益を持って終了。

※もしも、第4ステージの1回目で負けて、2回目で勝った場合は、-4の損失となります。 連勝するかどうか?が鍵です。

31システム投資法例その2

 ベット額勝敗損益合計
第1ステージ-11×-1
第1ステージ-21×-2
第1ステージ-31×-3
第2ステージ-12-1
第2ステージ-22無し
第3ステージ-14+5
第3ステージ-24無し
第4ステージ-18無し
第4ステージ-28無し

第2ステージ以降は、1回目で勝った時はすぐに次のステージへ進むという例です。

第3ステージの1回目で勝ったので2連勝。 +5の利益を得て終了しています。

31システム投資法例その3

 ベット額勝敗損益合計
第1ステージ-11×-1
第1ステージ-21×-2
第1ステージ-31×-3
第2ステージ-12-1
第2ステージ-22無し
第3ステージ-14×-5
第3ステージ-24-1
第4ステージ-18×-9
第4ステージ-28-1

31システム投資法と聞くと、なんとなく「勝率はとても高いが、31を失うリスクがある」と思われがちですが、このように31よりも少ない数字でマイナスになるパターンも大いにあります。

全9回のうち連勝する確率

一番興味があるのは、全9回のうち、連勝する確率(つまり31システムで勝つ確率)です。

1回目~9回目までと考えると、

n回目までに1回も偶数が連続して出ていないもののうち
n回目に奇数の確率をAn、偶数の確率をBnとする。
n回目が奇数だとn+1回目は奇数でも偶数でもどちらでもよく、
偶数だとn+1回目は奇数のみである。
A1=1/2
B1=1/2
A2=A1×1/2+B1×1/2=2/4
B2=A1×1/2=1/4
A3=A2×1/2+B2×1/2=3/8
B3=A2×1/2=2/8
A4=A3×1/2+B3×1/2=5/16
B4=A3×1/2=3/16
A5=8/32
B5=5/32
A6=13/64
B6=8/64
A7=21/128
B7=13/128
A8=34/256
B8=21/256
A9=55/512
B9=34/512

よって9回サイコロを振るうち、1回でも連続で偶数が出る確率は
1-A9-B9=423/512=0.82…=約82%

by.Yahoo!知恵袋

という確率が出ています。

31システム投資法まとめ

  • 第4ステージに進むまで(つまり9回)に2連勝出来れば勝ち、出来なければ負け
  • 勝率は約82%である
  • 負けは、-1~-31まで幅がある。

31システム投資法を実践

31システムは自動設定が出来ない為、実際に手動で試して記録をしていきます。

31システム投資法・・実践1回目

 

1回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 × -1
第一ステージ 1 × -2
第一ステージ 1 × -3
第二ステージ 2 -1
第二ステージ 2
第三ステージ 4 +3
合計 +3
2回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 +1
第一ステージ 1 × 0
第一ステージ 1 +1
第二ステージ 2 +3
合計 +3
3回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 × -1
第一ステージ 1 × -2
第一ステージ 1 × -3
第二ステージ 2 × -5
第二ステージ 2 -3
第三ステージ 4 × -7
第三ステージ 4 -3
第四ステージ 8 × -11
第四ステージ 8 × -19
合計 -19
4回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 × -1
第一ステージ 1 0
第一ステージ 1 +1
合計 +1
5回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 × -1
第一ステージ 1 × -2
第一ステージ 1 -1
第二ステージ 2 +1
合計 +1
6回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 × -1
第一ステージ 1 0
第一ステージ 1 +1
合計 +1
7回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 × -1
第一ステージ 1 × -2
第一ステージ 1 × -3
第二ステージ 2 -1
第二ステージ 2 × -3
第三ステージ 4 +1
第三ステージ 4 × -3
第四ステージ 8 +5
第四ステージ 8 × -3
合計 -3
8回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 +1
第一ステージ 1 +2
合計 +2
9回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 +1
第一ステージ 1 +2
合計 +2
10回目 ベット額 勝敗 合計損益
第一ステージ 1 × -1
第一ステージ 1 × -2
第一ステージ 1 -1
第二ステージ 2 +1
合計 +1

31システム投資法を10回実践した結果

セット単位での勝率 8勝2敗
合計収支 -8

実際にbustabitで試した結果だが、サンプルとしては理想的な結果となった。

1セットあたりの勝率は約82%で、10回中2回負けているのは確率通りである。

何よりも重要なのは、10セット中8回も勝っているのに、トータルで見ると-8で赤字になってしまっているという点だ。

3回目の損失が大きかったのが原因だが、2度○もついているので滅多にない結果とは言い難く、よくある結果といえるでしょう。

つまり、1セットあたりの勝率の高さを利用して、一度に10万bitを賭けるなど、大勝負をする使い方の方が向いているのが31システム投資法といえます。

ちなみに、第七回目の結果に注目してください。 第七回は実際にやりながら第四ステージの1回目で勝ったので収支が+5になったので最後の8賭けをわざわざする必要はありませんでした。 ストップしていればー3の赤字です。

31システム投資法まとめ

  • 最大損失額を31と決めた投資法
  • 1セット(最大9回)中、1度でも連勝出来れば利益が確定する。
  • 1セットにおける勝率は82%と高い。
  • 1セットあたりの利益は少なく、負けた時の損失が大きい。
  • 一度限りの勝負という戦略であれば有効