モンテカルロ法とは
モンテカルロル法はマーチンゲール法のように、カジノ攻略を目的として考えられた賭け方を工夫する方法です。
別名ラ・ブーシェールシステムとも呼ばれているそうです。
マーチンゲール法を先に理解しておくと、モンテカルロ法の利点を理解しやすくなるので先にお読みください。
名称 | モンテカルロ法 |
---|---|
系統 | 負けたら増やす・勝ったら減らす系 |
対応ギャンブル | 勝率1/2倍率2倍と、勝率1/3倍率3倍のギャンブル用と2種類ある |
やり方 | 紙とペンを用意して、最初は「1,2,3」と書き両端の1と3を足した数字をベット。 負けたら「1,2,3,4」と後ろにベット額を足していく。 勝てば両端の数字を消して続ける。※詳しくは以下に記載 |
1セット終了時の結果 | 若干誤差はあるがほぼ負けない |
特徴 | 負けが続いても、1回の勝ちだけで取り戻そうとしない為、ベット額の上昇がとても緩やか |
勝率1/2(倍率2倍)の方法と、勝率1/3(倍率3倍)の2通りの方法があります。
モンテカルロ法 (モンテカルロほう、英: Monte Carlo method, MC) とはシミュレーションや数値計算を乱数を用いて行う手法の総称。元々は、中性子が物質中を動き回る様子を探るためにスタニスワフ・ウラムが考案しジョン・フォン・ノイマンにより命名された手法。カジノで有名な国家モナコ公国の4つの地区(カルティ)の1つであるモンテカルロから名付けられた。ランダム法とも呼ばれる。
Wikipediaより
名称の由来は、モナコ公国のモンテカルロにあるカジノを潰したから命名されたとも言われていますがウィキペディアには一切書いていなかったので単なる噂なのかもしれません。
モンテカルロ法のやり方を詳しく解説
モンテカルロ法のやり方です。まずは、倍率2倍の方法から
- 紙に、1,2,3と数字を書きます
- ベットするのは両側の数字を足した数です(例:初回は1+3=4なので400円)
- 負けたら、ベットした額を右に書いて次の回に進みます(例:2回目は1,2,3,4)
- 勝てば、両側の数字を消して次の回に進みます(例:2回目で勝てば、2,3)
- 数字が1つになるorプラス収支になったら1セット終了
以上が基本ルールです。 実際にシミュレーションしながらの方が分かりやすいでしょう。
例えば、上の画像は3連敗した後、4回目で1勝していますが、1度で回収する手法では無いので、5回目へと続いて、7回目で1セット終了というシミュレーションです。
数字1を100円とした場合の結果を表にすると、
勝敗の数 | 3勝4敗 |
---|---|
最大ベット額 | 900円 |
収支 | +200円 |
表を見ると、3勝4敗で負け越しているのに、収支を計算するとプラス200円の利益になっている事が分かります。
賭け方工夫系は、「負けた分を取り戻す為にベット額を増やす」のが基本だけど、マーチンゲール法だとベット額の上昇が大きすぎるから賭け方を改善した別の方法という立ち位置だけど、
倍率3倍のモンテカルロ法のやり方
勝率1/3、倍率3倍のモンテカルロ法は、勝った時の数字を2個ずつ消すという点が違います。
勝敗の数 | 2勝4敗 |
---|---|
最大ベット額 | 1000円 |
収支 | +2900円 |
文字の大きさの都合で早めに終わらせてしまいましたが、勝率2勝4敗=勝率3割なので本来トントンになるはずが大きな利益を得ている事が分かります。
バスタビットでのやり方
バスタビットでのやり方は、Payoutを2に設定しておくだけです。
2.0倍丁度で自動でストップするという設定なので、確率1/2倍率2倍のゲームとなります。(正確には勝率49.5%)
3倍モンテカルロ法を使う場合は、数字を3にします。
モンテカルロ法のシミュレーション例
モンテカルロ法の場合、勝ち負けのタイミングによって多数のシミュレーションパターンが生まれてしまいます。
一つの例として以下のような展開にしてみました。
回 | メモの数字 | ベット額 | 勝敗 | 収支 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 1,2,3 | 4 | × | -4 |
2回目 | 1,2,3,4 | 5 | × | -9 |
3回目 | 1,2,3,4,5 | 6 | × | -15 |
4回目 | 1,2,3,4,5,6 | 7 | × | -22 |
5回目 | 1,2,3,4,5,6,7 | 8 | ○ | -6 |
6回目 | 2,3,4,5,6 | 8 | × | -14 |
7回目 | 2,3,4,5,6,8 | 10 | × | -24 |
8回目 | 2,3,4,5,6,8,10 | 12 | × | -36 |
9回目 | 2,3,4,5,6,8,10,12 | 14 | ○ | -22 |
10回目 | 3,4,5,6,8,10 | 13 | × | -35 |
11回目 | 3,4,5,6,8,10,13 | 16 | × | -51 |
12回目 | 3,4,5,6,8,10,13,16 | 19 | × | -70 |
13回目 | 3,4,5,6,8,10,13,16,19 | 22 | ○ | -48 |
14回目 | 4,5,6,8,10,13,16 | 20 | × | -68 |
15回目 | 4,5,6,8,10,13,16,20 | 24 | × | -92 |
16回目 | 4,5,6,8,10,13,16,20,24 | 28 | ○ | -64 |
17回目 | 5,6,8,10,13,16,20 | 25 | ○ | -39 |
18回目 | 6,8,10,13,16 | 22 | × | -61 |
19回目 | 6,8,10,13,16,22 | 28 | ○ | -33 |
20回目 | 8,10,13,16 | 24 | × | -57 |
21回目 | 8,10,13,16,24 | 32 | ○ | -25 |
22回目 | 10,13,16 | 26 | ○ | 1 |
最初のうちに勝ちが続くとすぐ終わってしまうので、なるべく負けが多くなるようにして、後半やっと運が向いて勝ちが増えて来たというシミュレーションです。
数字1を100円とした場合の結果は以下の通りです。
勝敗の数 | 8勝14敗 |
---|---|
最大ベット額 | 3200円 |
最大損失額 | -9200円 |
収支 | +100円 |
注目すべき点は、やはり8勝14敗という勝率(36%)でも結果勝ち越せているという点と、22回目までもつれ込む程、負けが多く続いたのにも関わらず、合計の損失額が最大で9,200円程度、最後には収支がプラスで終わっているという事です。
モンテカルロ法での負けパターンで分かる真実
先ほど、シミュレーションをしながら21回目が運命の分かれ道だなと思ったので、21回目で負けて資金10万円での限界を考えてみました。
回数 | メモ | ベット額 | 勝敗 | 収支 |
---|---|---|---|---|
22回目 | 10,13,16 | 26 | × | -83 |
23回目 | 10,13,16,26 | 36 | × | -119 |
24回目 | 10,13,16,26,36 | 46 | × | -165 |
25回目 | 10,13,16,26,36,46 | 56 | ○ | -109 |
26回目 | 13,16,26,36,56 | 69 | × | -178 |
27回目 | 13,16,26,36,56,69 | 82 | × | -260 |
28回目 | 13,16,26,36,56,69,82 | 95 | ○ | -355 |
29回目 | 16,26,36,56,69,95 | 111 | × | -466 |
30回目 | 16,26,36,56,69,95,111 | 127 | ○ | -339 |
31回目 | 26,36,56,69,95,127 | 153 | × | -492 |
32回目 | 26,36,56,69,95,127,153 | 179 | × | -671 |
33回目 | 26,36,56,69,95,127,154,179 | 205 | ○ | -466 |
34回目 | 36,56,69,95,127,154 | 190 | × | -656 |
35回目 | 36,56,69,95,127,154,190 | 226 | × | -692 |
36回目 | 36,56,69,95,127,154,190,226 | 262 | ○ | -430 |
37回目 | 56,69,95,127,154,190 | 246 | × | -676 |
38回目 | 56,69,95,127,154,190,246 | 302 | × | -978 |
数字1を100円とした場合の結果を表にすると、
勝敗の数 | 11勝26敗 |
---|---|
最大ベット額 | 30,200円 |
収支 | -97,800円 |
流石に11勝26敗という結果を受けると97,800円の損失となり、次に必要なベット額が残っていない状況になってしまいました。
この結果は、マーチンゲール法やココモ法の破産する確率と比較すると、「現実に無い事も無さそう」と思ってしまうのが怖い所でもあります。
資金が多ければモンテカルロ法は強い説
しかし、マーチンゲール法やココモ法の場合は最悪のケースでのベット額が膨大になっていますが、モンテカルロ法は次回のベット額が35,800円と少額な点にも注目です。
もし10万円の資金が尽きて、もう10万円用意したとします。 その場合、マーチンゲール法よりもモンテカルロ法の方が数回多く賭ける事が出来ます。 たった数回でも1/2のギャンブルの場合かなり違います。 モンテカルロ法の場合は勝っても1回で取り返す事は出来ませんが、数字を二つ消せるのでベット額が減るのでまた回数を重ねる事ができます。
モンテカルロ法は、ずばり「良い流れが来るまで粘って勝つ手法」という事が見えてきました。 一見、資金が多くなくても出来る攻略法に見えますが、実はマーチンゲール法等よりも資金があった方が有利な戦略という事も出来ます。
まとめ
モンテカルロ法の特徴は、
- 勝率が悪くても勝つ事が出来る
- ベット額の上昇が緩やか
- 時間をかけて良い流れが来るまで粘って勝つ方法
である事が見えました。 モンテカルロ法はこんな風に考えましょう。
勝率が低くても勝てるというアドバンテージを持って勝負に挑める手法
ベット額の上昇が緩やかなので、普通に勝負するよりも多少の勝率の悪さはカバー出来るというものです。
ただし、普通に勝負するよりは破産スピードが速まる為、十分な資金を用意しておく必要があります。