
有名なマーチンゲール法やモンテカルロ法よりも人気の高いココモ法の解説と、なぜ勝てるのか?という理屈。
シミュレーション等をまとめます。フィボナッチ数列に関係するのでフィボナッチ数列法やリバースフィボナッチ法等とも呼ばれます。
やり方を知っている人も、資金がどのくらい必要なのか? 何パーセントの確率で負けるのか?最大連敗・連敗確率表からしっかり把握しておく必要があります。
ココモ法とは
ココモ法は、マーチンゲール法同様、賭け金を工夫する攻略法です。
マーチンゲール法を先に理解しておくと、ココモ法の利点を理解しやすくなるので先にお読みください。
名称 | ココモ法 |
---|---|
系統 | 1度で負けを取り戻す系 |
対応する投資種別 | 勝率1/3、倍率3倍 |
やり方 | 負けたら1つ前と2つ前の合計金額をベット。(1回目と2回目は同じ額) |
1セット終了時の結果 | 必ず勝つ。負ければ負ける程、勝った時の利益が多い。 |
特徴 | ベット額の上昇がマーチンゲール法よりも緩やか |
別の呼び方 | フィボナッチ数列法・リバースフィボナッチ法など |

資金が無限にあれば絶対に負けない系のギャンブル攻略法で、主に勝率1/3(倍率3倍)のギャンブル用です。
例えば、ルーレットなら1-12、13-24、25-36のどれかに賭ける方法等が、勝率1/3、倍率3倍のギャンブルになります。(※厳密には0があります)
バスタビットの場合は、Payoutを3にするとこの方法が当てはまります。
フィボナッチ数列とは
1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610、、、
というように、前の2つの数字を足した数列をフィボナッチ数列といいます。
ココモ法は負けるたびに、フィボナッチ数列の数字を賭けていく方法です。 フィボナッチ数列はFXや株などの投資分析でも使われる有名な数列ですので、フィボナッチ数列法と言った方がしっくりくる方も多いです。
3倍の勝負でも取り戻せるからとりあえず3倍の賭け事で使用しているだけとも言えます。
ココモ法はなぜ勝てるのか?連敗確率表でシミュレーション
ココモ法は何故勝てるのか? という答えは簡単です。
何度負けても、負けを1度で取り戻せるようにベット額を増していくから
です。
しかし、連敗し続けてベット額が大きくなりすぎて資金が底を尽きたら負け(大負け)
という大きな落とし穴があります。 最大連敗・連敗確率を把握する事がココモ法の始まりです。
そこで、自分の資金力に応じてどこまで負ける事が出来るのか?を事前に把握する事が出来る表を作りました。
回数 | ベット額 | 負け時の総損益 | 勝利時の利益 | 勝利時の総利益 | 連続で負ける確率%(この回に到達する確率) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 100 | 100 | 300 | 200 | 100% |
2 | 100 | 200 | 300 | 100 | 66.6% |
3 | 200 | 400 | 600 | 200 | 44.36% |
4 | 300 | 700 | 900 | 200 | 29.54% |
5 | 500 | 1,200 | 1500 | 300 | 19.67% |
6 | 800 | 2,000 | 2400 | 400 | 13.10% |
7 | 1,300 | 3,300 | 3900 | 600 | 8.727% |
8 | 2,100 | 5,400 | 6300 | 900 | 5.812% |
9 | 3,400 | 8,800 | 10,200 | 1,400 | 3.871% |
10 | 5,500 | 14,300 | 16,500 | 2,200 | 2.578% |
11 | 8,900 | 23,200 | 26,700 | 3,500 | 1.717% |
12 | 14,400 | 37,600 | 43,200 | 5,600 | 1.143% |
13 | 2,3300 | 60,900 | 69,900 | 9,000 | 0.7615% |
14 | 37,700 | 98,600 | 113,100 | 14,500 | 0.5072% |
15 | 61,000 | 159,600 | 183,000 | 23,400 | 0.3378% |
16 | 98,700 | 258,300 | 296,100 | 37,800 | 0.2250% |
17 | 159,700 | 418,000 | 479,100 | 61,100 | 0.1498% |
18 | 258,400 | 676,400 | 775,200 | 98,800 | 0.09978% |
19 | 418,100 | 1,094,500 | 1,254,300 | 159,800 | 0.06646% |
20 | 676,500 | 1,771,000 | 2,029,500 | 258,500 | 0.04426% |
21 | 1,094,600 | 2,865,600 | 3,283,800 | 418,200 | 0.02948% |
22 | 1,771,100 | 4,636,700 | 5,313,300 | 676,600 | 0.01963% |
23 | 2,865,700 | 7,502,400 | 8,597,100 | 1,094,700 | 0.01307% |
24 | 4,636,800 | 12,139,200 | 1,3910,400 | 1,771,200 | 0.008708 % |
※実際は66.66666….%なので連続で負ける確率は若干異なります。
この表をもってして、勝てる理由と負ける理由の二つを理解する事が出来ます。
ココモ法とマーチンゲール法を比較
例えば資金が10万円あった場合、14回目の勝負で負けるとトータルで98,600円を失う事になり、次に61,000円を賭ける事が出来ずに終わります。 15回目に進む=14回連続で負けて破産する確率は0.3378%です。
マーチンゲール法は資産10万2,300円を用意すると、10回連続で負けると破産する計算なので、同じ資産でも4回連続分早く破産してしまいます。 ただし、破産の確率は0.09765625%と実は少ないです。
ココモ法 | マーチンゲール法 | |
---|---|---|
資金が約10万円だった場合 | 98,600 | 102,300 |
破産する連敗数 | 14連続 | 10連続 |
破産する確率 | 0.3378% | 0.097% |
利益(初回100の場合) | 100~14,500 | 1セットにつき100 |
資金が約10万円だった時の、マーチンゲール法との比較表です。 破産の法則と言われるマーチンゲール法よりも実は3倍以上も破産のリスクがあるという事はあまり語られていない事実です。
1回の勝負で負ける確率がそもそも違い、マーチンは1/2、ココモ法は2/3ですから到達しやすいのは当たり前です。
しかし、何故ココモ法は人気なのか? その理由を解説します。
ココモ法が人気の理由1・・ベット上昇が緩やか
例として現実に起こる事もある9連敗して10回目にまでもつれ込んだ時のベット額に注目してみましょう。
●ココモ法は9連敗して10回目のベット額が5,500円。負けた時の損益が14,300円。
●マーチンゲール法は9連敗して10回目のベット額が51,200円、負けた時の損益が102,300円です。
このように、ココモ法は10回目の勝負でもまだベット額が5,500円で、負けた時の合計損益も14,300円なので、破産リスクはマーチンゲール法よりも高いのにリスクを感じにくい手法といえます。
ココモ法が人気の理由2・・利益が大きい
そして、一番重要なのは「利益」です。 利益を比較するとココモ法は100~14,500と非常に高いです。
100の利益は1回負けて2回目で勝った時のみで、それ以外は200以上です。
つまり、同じ利益をあげる為にココモ法はセット数をおよそ半分に出来るので、破産のリスクも半分になります。すると、破産確率が、ココモ法は約0.15%、マーチンゲール法は0.1%と、近づける事が出来ます。
8回連続で負けた後に勝てば1,400の利益と、常に勝った時は100というマーチンゲール法に比べると、利益が増えるスピードは圧倒的なので、もっと早くに目標到達利益に達して勝ち逃げできる可能性が高まります。
恐らく、数字の世界においてどちらの方が得という事は無いのだとは思いますが、
ある程度の目標利益を得たら破産前に勝ち逃げするという目的であれば、マーチンゲール法よりも有効な攻略法と言えるでしょう。
もっと資金があれば、0.3378%という数字もずっと減らす事が出来ますし、破産の確率が0.3378%という数字は、99.66%の確率で勝つと言い換える事が出来るのです。
確率論を覚えておこう
ココモ法を利用する上で大事な確率論を2点お話します。
以前、ギャンブルでよく使う確率論をまとめましたのでこちらもお読みください。
1点は、13回連続で負けた後に、14回目に最後の大勝負をするとします。 13回連続で3倍以下が続いているのだから次こそは来るはずと思うのが心理です。 14回連続で3倍以下が来る確率は、0.3378%しかないのですから次こそは勝てるはずと思うのが心理です。 しかし、次の勝負も2/3の確率で負けます。66%の確率で負けます。
もう1点は、0.3378%の確率で破産するという事は、296(100÷0.3378)セット回数をこなせば、その内の1回は14連続負けて破産するという計算です。 10万あれば99.66%の確率で勝つ事が出来るので、調子に乗って何セットも消化する事も出来るでしょう。 では、200セット続けられた場合、破産のリスクは0.3378%よりも大きいのでしょうか? いえ、破産のリスクは常に0.3378%です。 200セット勝ち続けられたからといって、残り96セットの中にハズレが含まれているというわけではありません。
この考えで言えば、99.66%で勝つほぼ必勝法という謳い文句は間違いではありません。
ココモ法は応用・改良の余地アリなのか
ココモ法は、覚えやすいように一つ前と二つ前を足すというルールにしているだけなので、負ければ負ける程、利益が多くなります。
「負けなければよいのだから、利益を低くしてリスクもより低くしたい」という意味では改善・改良の余地があります。
ココモ法の改良パターン例
例えば、1つ前と3つ前を足すというルールにしてみると以下のようになります。
回数 | ベット額 | 回の利益 | これまでの損失(その回のベット額含む) | 利益合計 |
---|---|---|---|---|
1 | 100 | 300 | 100 | 200 |
2 | 100 | 300 | 200 | 100 |
3 | 200 | 600 | 400 | 200 |
4 | 300 | 900 | 700 | 200 |
5 | 400 | 1,200 | 1,100 | 100 |
6 | 600 | 1,800 | 1,700 | 100 |
7 | 900 | 2,700 | 2,600 | 100 |
8 | 1,300 | 3,900 | 3,900 | 0 |
9 | 1,900 | 5,700 | 5,800 | -100 |
10 | 2,800 | 8,400 | 8,600 | -200 |
11 | 4,100 | 12,300 | 12,700 | -400 |
12 | 6,000 | 18,000 | 18,700 | -700 |
13 | 8,800 | 26,400 | 27,500 | -1100 |
14 | 12,900 | 38,700 | 40,400 | -1700 |
15 | 18,900 | 56,700 | 59,300 | -2600 |
16 | 27,700 | 83,100 | 87,000 | -3900 |
17 | 40,600 | 121,800 | 127,600 | -5800 |
この場合は、8回連続で負けるまでは100~200の利益を上げ続けられ、15回連続で負けてもOKだし、15回連続で負けるという悲劇が起こっても勝った時の損失をかなり減らす事が出来ます。
しかし、目的は利益を上げてビットコインを増やす・稼ぐ事なのでこれでは何の為にやっているのか、目的が中途半端です。
利益を上げるのが目的で、早くに利益を上げられればその分リスクも減るという考えをもってすれば、改良の余地は無いと思いますが、「ココモ法 改良」で検索する人・「ココモ法改良」という情報を販売している人が多いようですので、私たちのチームでも考えてみたいと思います。
ヤマノケンが分かりやすくまとめ
