
何かと話題のBSC(Binance Smart Chain)を使ったDeFi(お金を預けてコインを稼ぐサービス)について、もっとフカボリしてみようと思います。
Pancakeswapについては以前記事にしましたが、他にも「Bakeryswap」(パン)「Nyanswap」(猫)「Beer Garden」(ビール)、「IceCream Swap」(アイスクリーム)や「Pizzaswap」(ピザ)等、ふざけたキャッチーな名称の、外側だけ変えたようなサービスが大量発生しています。
怪しさで満ち溢れている為「なんなの?」と思っている人は多いですが、「なんなの?」と思いながら利用している人は少ないと思います。 試しにこれらを利用する事で「損をするケース」はどんなケースなのか? を時間をかけてフカボリしてみたいと思います。
BSC(Binance Smart Chain)系のDeFiとは
BSC系のDeFiとは、バイナンススマートチェーン(BSC)を利用した「お金を預けて金利を得る」サービスの総称です。
BSCとは
BSCとは、Binance smart chainの略で大手取引所「Binance」がイーサリアムネットワーク内に作ったプライベートチェーンです。
BSCを現実世界で例えるなら、テーマパークのようなものでしょうか。 テーマパーク内にいろいろなアトラクションが出来るのかと思ったら、銀行ばかりが出来ているというイメージです。 ちなみにテーマパークで使う通貨はBNBというバイナンスが発行した通貨です。(バイナンスコイン)
最も有名なのは、Pancakeswapで人気が続いています。
ちなみにもっと有名でもっとふざけユニークな名称のSushiswapやUniswapはイーサリアムメインネットワーク上のサービスなので"別物"であり、いわゆる量産されている「BSC系のDeFi」はこの二つを真似して作られたものと考えています。
BSC系DeFiサービスの特徴
BSC系DeFiサービスの特徴は以下の通りです。
- 金利が100%~10000%など、あり得ない高金利である
- 報酬で得られるコインが独自コインである
- 独自コインをステーキングさせる事でさらに独自コインを獲得する側面が強い
- 名称が
ふざけてキャッチーで親しみやすい(例:食べ物や動物など) - デザインがコピペである
等の特徴がありました。 こうしてみると、名前がキャッチーなのは良い事ですし、金利が高い事は大いに結構な事です。
報酬で得られるコインが独自コインなので、独自コインの価値が0になればすべてが水の泡ですが独自コインの価値が0になる前に増やして売れば稼げる短期的なゲームとも言い換える事が出来ます。
恐らく多くの利用者がゲームセンター感覚で失っても良いお金を預けて楽しんでいるというのが現状だと思います。
では、星の数ほどあると言われているBSC系DeFiにはどんな種類があるのでしょうか? まとめてみました。
BSC系DeFi(イールドファーミング)の一覧表
まとめようと思ったら本当に星の数ほどあったので分かりやすいものをピックアップしてみました。
これらが1年後どうなっているか?を確認するのも一つの楽しみです。
名称(リンク) | Symbol(現在価格) | コメント | |
---|---|---|---|
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pancakeswap | CAKE($6.40) | 人気があり定着している |
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Bakeryswap | BAKE($2.64) | Battlepetsというゲームで使用。 |
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KebabuFinance | KEBAB($10.623) | 価格、APY、全てが冗談のようなケバブコイン |
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burgerswap | BURGER($3.15) | ハンバーガー。APY等がわかりづらく本格風 |
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7upFinance | 7UP($24.12) | BURGERSWAP派生 |
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pancakebunny | BUNNY($71.22) | Pancakeswap派生・うさぎがモチーフ |
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Birthdaycakefinance | BDAY($1.789) | 2021年2月13日~新しくどうなるか見もの |
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yieldnyan | NYAN($3.406) | $BUSD-BNBペアが280%という驚異的な数値。猫だし流行るかも。 |
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nyanswop | NYA($0.042) | 場末感があるので最終的にこうなるという事なのかもしれない。 |
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pandayield | BBOO($3.587) | パンダ |
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pizzafinance | PIZZA($6.922) | ピザ。分かりやすく1か月でこの価格を維持しているのでアリかも。 |
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cafeswap | BREW($3.472) | 珈琲 |
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FryWorld | FRIES($147.36) | フライドポテト。BURGERや7UPと仲間で価値が異常に高い |
等々でしょうか。 キリがないのでこの辺にしておきました。
Binance Smart Chain Yield Farms
その他のサービスや、新しいサイトをチェックしたい方はこちらよりお探しください。
改めてみると知らないけど独自コインのドル換算が異常に高いものがあったり、APYが桁違いだったり、怪しいけど触ってみたくなるサービスが多数ありました。
損をするまでイールドファーミング
※イールドファーミングとは、お金を預けて新しいコインを生産するという意味合いの単語です。 種を植えて生産するというイメージ通りです。
BSC系のイールドファーミングは、「世の中そんな旨い話があるわけがない」のは間違いありません。 APY(年利)6,000%なんて信じられるわけがありません。100%でもおかしいくらいです。
では、BSC系のイールドファーミングで損をするケースはどんなパターンが考えられるでしょうか?
- 独自コインを預けて独自コインを得るというケースで、独自コインを購入してファーミングする場合、コインの価値が下がると損をする。
- ある日突然サイトにアクセスできなくなる。(運営・もしくはBinanceに規制が入るなど)
- ガス代(手数料)の方が高くついてしまった
この3点です。
1番に関しては、単純にBNBやETH、BTCの金額に紐づいたコインのみを預ける事で回避できます。 それでもAPY200%超え等ですので十分に怪しくて調査してみる価値ありです。
2番に関しては、先ほどリンクを貼ったbscscan.comに乗っているサイトのいくつかがリンク切れとなっていたのでサービス単体であり得ますし、Binance自体が日本も含め各国の金融庁から「勝手にサービスを提供しないで」とお達しが来る程好き勝手やっている状態なので今後何がどうなるか分からないというリスクはあります。
3番は、BSCネットワークの最大の武器が「ガス代が安い」事なのでイーサリアムメインネットワークにおけるDeFiよりもずっと有利です。 (2021年2月現在は、30円と5000円くらいの差があります。)
既にPancakeswapは利用を開始しましたが、もっと危なさそうなのにあえて手を出してみたいと思います。
パンケーキの記事はこちら
明日「ケバブ」から試してみたいと思います。