ヤマノケンヤマノケン

バスタビットは、ギャンブルではなくビットコイン投資という風に広まり始めているので、「負ける確率が低く、少しずつ利益が出る方法」が人気ですが、そんな流れを逆行するようなギャンブル攻略法「パーレー法」の解説とシミュレーションをします。

パーレー法とは

パーレー法は、逆マーチンゲール法とも呼ばれる方法で、マーチンゲール法は負けたら倍額を次に賭けるという方法に対し、勝ったら倍額を次に賭けるという方法です。

マーチンゲール法は99.9%勝てる投資法。なぜ勝てるのか?メリットデメリットを解説。

マーチンゲール法の記事も参考にして下さい。

名称 パーレー法
系統 勝ったら賭け金を増やす系
適応する配当 勝率1/2倍率2倍
やり方 勝ったら得た利益を全て次もベットする。
1セット終了時の結果 セットの区切りが無い為、自分で設定(例:5連勝でストップ等)
特徴 ギャンブルは波・流れを読むスポーツと言われています。 波に乗れば莫大な利益を得る事が出来る、正にギャンブルらしい攻略法のように一見思いますが、負けた時の損失は常に最小であるという点も見逃せない。
他の呼び名 パロリーベッティングシステム(3連勝で止め),アンチマーチンゲール法,逆マーチンゲール法
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パーレー法は、勝ち目線で考えると、いつかは負けるのだからずっと負け続ける方法のように感じます。
しかし、小さく積み重ねた負けを一度に取り戻す事が出来る手法という視点で考えれば、大きく負けないという防御的なメリットも考えられます。
何連勝したらストップする・負けを取り戻したらストップするというようなルールを付け加える事で投資に近い有効な手段となり得る可能性はあります。

パーレー法のやり方

パーレー法やり方
パーレー法は、連勝する事で利益が倍増しますが、1度負けると収支がマイナス1になるので、必ず負ける法則です。 しかし、実際にパーレー法は古くから伝わる投資法の一つです。

パーレー法の正しいやり方を説明します。

まず、以下のシミュレーションをご覧ください。

セット数1回目2回目3回目4回目5回目6回目7回目8回目9回目10回目収支累計収支セット内最大利益
1×-1-1
2×-1-2+7
3×-1-3
4×-1-4
5×-1-5+63
6×-1-6
7×-1-7
8×-1-8
9×-1-9
10×-1-10
11×-1-11
12×-1-12
13×-1-13
14×-1-14
15×-1-15+255
16×-1-16
17×-1-17
18×-1-18
19×-1-19
20×-1-20+3

  1. 負けたら次のセットで再び1ベットからスタート
  2. 勝ったら払い戻し金額をそのまま次にベットする(2回目へ続く)
  3. 負けたら次のセットで再び1ベットからスタート

というものがパーレー法のやり方なので、常に1セットが終わるたびにー1の損失を出し続ける事になります。

しかし注目なのは、「ここで辞めておけば大勝ちだったのに・・」というタイミングがところどころ見受けられる事です。

パーレー法はなぜ勝てるのか

パーレー法の最大のメリットは、倍々で賭けていくので利益が膨らむスピードが早いという事です。

例えば、15セット目は8連勝して255の利益を得ていたので、ここでストップしておけば累計で241の利益。100円単位なら24,100円の利益が確定していました。

つまり、目標金額利益を決めておき、資金が無くなる前に到達さえすれば勝ちが確定する投資法という事が出来ます。

メリットを支えるもう一つの要素が、損失は常に-1で大きくならないので、実はローリスク・ハイリターンの投資法だという事です。

では、「8連勝もして、大きめの利益が出たからやめよう」という曖昧な感覚で終えるのでは無く、ルール設定を決めてシミュレーションしてみましょう。

例えば約10万円の利益を目標として、100円ベットで、10連勝((=11勝(10万2,300円の利益)))を狙う場合はこんなシミュレーションが考えられます。

セット数10連勝した時の利益これまでの損益累計利益
1102300-100102200
2102300-200102100
3102300-300102000
4102300-400101900
5102300-500101800
6102300-600101700
7102300-700101600
8102300-800101500
9102300-900101400
10102300-1000101300
11102300-1100101200
12102300-1200101100
13102300-1300101000
14102300-1400100900
15102300-1500100800
16102300-1600100700
17102300-1700100600
18102300-1800100500
19102300-1900100400
20102300-2000100300
100102300-1000092300
500102300-5000052300
999102300-999002400
1000102300-1000002300
1023102300-1023000

1,023セット以内に、10連勝(=11勝)出来れば負けない上に、さらに早く到達すればするほど利益が出るという考え方がパーレー法の真骨頂です。

1,230セット中、1度でも10連勝する確率

ちなみに、10連勝する確率は0.0488%です。

投資する上で知っておきたい!確率論まとめ完全版(バスタビット対策用)

0.0488%と聞くとかなり少ない数字に見えますが、2セットなら確率は2倍になるので0.0488×2=0.0976%です。(※1セット目がダメだった時に、2セット目が0.0976%に上がるわけでは無い点に注意です)

では、1,023セットするまでに10連勝する確率はどのくらいになるのでしょうか?

セット数 10連勝する確率
1 0.0488%
2 0.0976%
100 0.488%
1,000 48.8%
1,023 49.9224%

50%よりもちょっとだけ少ないですが、50%にほぼ近いです。

10万2300円を用意した場合、50%の確率で全額を失い、50%の確率で100円~10万2300円の利益を得る手法と置き換えれば、全く割に合わない投資法と言える事が分かってしまいました。

しかし、実際の所はどうでしょう?

実際にbustabitのシミュレーション機能を利用して検証していきたいと思います。

パーレー法の自動設定方法

パーレー法の自動設定方法
パーレー法は、bustabitのAUTO(自動)機能で設定をする事が出来ます。 「マーチンゲールの逆」です。

まずは、AUTOのタブから、martingaleを選択(→ボタンを押す)しましょう。

base bet ベットの単位。10か100が良いでしょう
payout ペイアウト倍率を止める設定です。 2倍を想定しているので「2」です。
stop if bet ベット額がここまで大きくなったらストップ。 パーレー法で一番大事な数字です。 10連勝で約10万円を狙う場合は、102,400としておけば止まります。
ON LOSS 負けたら1に戻るので、Return to base betを選択
ON WIN 勝ったら、先ほどのベット額を2倍するので、「Increase bet by」にチェックを入れて数値を「2」にします。
Run Script 実行ボタンです。 隣のSimulation Modeにチェックを入れればビットコインを投資しなくても実際の結果でシミュレーションが出来ます。

パーレー法10セットを実際にbustabitでシミュレーション

ヤマノケンヤマノケン

先ほど

10万2300円を用意した場合、50%の確率で全額を失い、50%の確率で100円~10万2300円の利益を得る手法と置き換えれば、全く割に合わない投資法と言える事が分かります。

と結論づけましたが、実際の結果でシミュレーションしてみたいと思います。

パーレー法シミュレーション結果1

シミュレーション名 parlay_simulation_01
資金 102,400bit
時間 約12時間
最大連勝 7連勝(3回)
結果 -102,400bit
全データログ parlay_simulation_01
考察
夜の23時30分にスタートして、3回ほど7連勝を記録しているが、10連勝には全く届かずに翌日12時頃に資金が尽きて終了。

結果が出るのが早い為、引き続き検証していきたいと思います。

パーレー法シミュレーション結果2

シミュレーション名 parlay_simulation_02
資金 102,400bit
時間 約1時間
最大連勝 10連勝(11勝)
結果 +93,200bit
全データログ parlay_simulation_02
考察 パーレー法シミュレーション2
開始約1時間で目標を達成してストップ。 たったの1時間程度で95,600bitの利益を得る事に成功。

パーレー法シミュレーション結果3

シミュレーション名 parlay_simulation_03
資金 102,400bit
時間 約4時間
最大連勝 10連勝(11勝)
結果 +74,300bit
全データログ parlay_simulation_03
考察 パーレー法シミュレーション3回目結果
開始約4時間後に目標を達成してストップしたが、1時間後のケースよりも利益は少ない。

パーレー法シミュレーション結果4

シミュレーション名 parlay_simulation_04
資金 102,400bit
時間 約13時間
最大連勝 9連勝(1回)
結果 -102,400bit
全データログ parlay_simulation_04
考察 パーレー法シミュレーションその4
9連勝が1回あり惜しかったが、結果は10万bitのマイナス

パーレー法シミュレーション結果5

シミュレーション名 parlay_simulation_05
資金 102,400bit
時間 約2時間
最大連勝 10連勝
結果 +75,800bit
全データログ parlay_simulation_05
考察 パーレー法シミュレーションその5
2時間ほどで10連勝の機会があり、+75,800bitの利益となった。

パーレー法シミュレーション結果6

シミュレーション名 parlay_simulation_06
資金 102,400bit
時間 約7時間
最大連勝 10連勝
結果 +50,900bit
全データログ parlay_simulation_06
考察 パーレー法シミュレーション6回目
7時間程で10連勝達成して50,900bitの利益で終了。

パーレー法シミュレーション結果7

シミュレーション名 parlay_simulation_07
資金 102,400bit
時間 約12時間
最大連勝 7連勝(3回)
結果 -102,400bit
全データログ parlay_simulation_07
考察 パーレー法シミュレーション7回目
7回中3回目の破産。 理論通りの結果が出ています。

パーレー法シミュレーション結果8

シミュレーション名 parlay_simulation_08
資金 102,400bit
時間 約12時間
最大連勝 9連勝(2回)
結果 -102,400bit
全データログ parlay_simulation_08
考察 パーレー法シミュレーションその8
9連勝が2回もあったが10連勝に届かず撃沈。結局、8回中4勝4敗という綺麗な結果が出ている。

パーレー法シミュレーション結果9

シミュレーション名 parlay_simulation_09
資金 102,400bit
時間 約6時間
最大連勝 10連勝
結果 +58,000bit
全データログ parlay_simulation_09
考察 パーレー法シミュレーションその9
6時間ほどで+58,000bitの利益が出てストップ。 例えるなら、寝る前にセットして起きたら5万8,000円の儲けと同じ事。 なかなか強い刺激である。

パーレー法シミュレーション結果10

シミュレーション名 parlay_simulation_09
資金 102,400bit
時間 約2時間30分
最大連勝 10連勝
結果 +88,200bit
全データログ parlay_simulation_10
考察 パーレー法シミュレーションその10
3時間に満たないうちに88200bitの利益を持って終了。

10回検証の結果

勝敗の数 6勝4敗
ルール 1セットあたりの予算102,400bitで、ベット額が102300を超えたらストップ。 もしくは残高が0bitになったらストップ。
収支 +30,800bit
考察 最後にまとめますが、勝率はやはり5分5分だと思われるので、勝ち越したわりに利益が少ない結果が実際に出ています。

パーレー法10回シミュレーションの考察を踏まえたまとめ

  • パーレー法は、勝ったら次に倍賭け・負けたら最初に戻る、逆マーチンゲール法である。
  • 資金が少ない相手に対して、破産させたら勝ちという時は有効な手段です。
  • 相手がカジノやbustabitのような資金が多い胴元相手の場合は、このように考えると有効のように思えます。 例えば、10万2,400円用意しておき、1回100円ずつベットする。 資金が尽きる前に10連勝(利益10万2,300円)出来ればそのセットは勝ち越しという投資法です。
  • 1セットあたりで勝ち越せる確率はおよそ1/2
  • 1セットあたりの負けは10万2,400円なのに対し、勝ちは10万2,300円よりも少ない(10連勝する前に投資した分マイナスになるので)
  • 上記ルールでも結局マイナスになるので、工夫をしないと必ず負ける投資法となります。