
Uniswap(ユニスワップ)という分散型取引所(DeFi)についての解説記事です。
「ずっと気になってたけど分散型取引所(DEX)とは何?」「DeFiとは何?」という初心者の方に向けた記事です。 ※途中出てくる用語が分からないという方は用語集を見ながら是非ご覧下さい。
解説サイトを読んでも専門用語ばかりで最初はなかなか理解出来なかった筆者が、ようやく理解出来てきたので初心者向けに使い方等を解説していきたいと思います。
Uniswap(ユニスワップ)とは
Uniswap(ユニスワップ)はイーサリアムネットワーク上にある分散型取引所(DEX)です。 当初はDEXと紹介される事が多かったのですが最近はDeFi(分散型金融)というワードの方が有名なので、「UniswapはDeFiです」と言った方がしっくりきます。
取引所とは通貨同士の交換(エクスチェンジ)を意味し、仮想通貨だと、例えば日本だとコインチェックやBitFlyer等で円から仮想通貨に交換(暗号資産を買うという事)が出来ます。
これらの取引所は企業が運営して管理しているので仮想通貨用語で言えば「中央管理型取引所」に該当します。 中央管理=誰かが運営・管理をしているという意味合いです。
それに対し、分散型取引所は、非中央管理型取引所とも言い換える事が出来ます。 つまり作った人はいるが誰かが運営・管理をしているわけでは無く世界中のユーザーで運営・管理をしているというと少し分かりづらいので、全自動で動いている仮想通貨を取り扱う場所という風に解釈すると伝わりますでしょうか(逆に分かりづらいという場合は是非コメントお寄せください)
具体的に何が出来るのか?というと、スワップ=交換という意味があるように仮想通貨と仮想通貨の両替が簡単に出来るサービスです。 イーサリアムで発行された暗号資産に限ります。
分かりやすく言えば、ドルやウォンに両替ができる無人のATMのようなものです。 手数料が固定で0.3%と決まっています。
違うか・・イーサリアムから生まれた通貨(暗号資産)同士の両替になるので、円から生まれたPaypayからLINEPayやTポイントやマクドナルドのポイントに両替できるサービスといった方がより近いです。
UniswapはDeFiなのかDEXなのか混乱する方へ
DeFiは分散型金融で銀行サービスのようなもの。 DEXは分散型取引所で、両替機のようなものです。
銀行には両替のサービスもあります。 ですのでユニスワップはDeFiのDEXサービスと考えると分かりやすいでしょうか。
Uniswap(ユニスワップ)で両替が出来る暗号資産
Uniswap(ユニスワップ)では沢山の暗号資産を両替・送信・受信・管理する事が出来ますが、イーサリアムのブロックチェーン上で生成された暗号資産に限られます。
ETH、0xBTC、aDAI、AMN、AMPL、ANJ、ANT、AST、BAL、BAND、BAT、BLT、BNT、BTC++、BZRX、cDAI、CEL、CELR、CHAI、COMP、CRV、cSAI、cUSDC、DAI、DATA、DGD、DGX、DIP、DONUT、EBASE、ENJ、FAME、FOAM、FUN、FXC、GEN、GNO、GRID、GST2、HEDG、HOT、HUSD、iDAI、IOTX、iSAI、KEY、KNC、LEND、LINK、LOOM、LPT、LQD、LRC、MANA、MATIC、MBC、MCX、MET、MGN、MKR、MLN、MOD、MTA、mUSD、NEXO、NMR、OCEAN、OXT、PAN、PAX、PAXG、PNK、POA20、QCH、QNT、QSP、RCN、RDN、REN、renBCH、renZEC、REP、REPv2、RING、RLC、RPL、SAI、SALT、SAN、sETH、SHUF、SNT、SNX、SOCKS、SPANK、SRM、STAKE、STRJ、sUSD、xXAU、SXP、TAUD、TCAD、TGBP、THKD、TKN、TRB、TRST、TRYB、TSUD、UBT、UMA 、UNI、USD++、USDC、USDS、USDT、USDx、VERI、WBTC、WCK、WETH、XCHF、XIO、ZRX
ユニスワップのデフォルトのリストだけでこれだけありますが、これだけではない事に後で気づきました。 右下のChangeをクリックしてカテゴリを切り替える事でUNI-V2等様々な通貨が現れるのでお目当ての通貨が無いという方はいろいろ探してみましょう。 >>スワップ可能なリスト
黄色のマーカーがついているのは、日本の取引所でも取り扱いのあるBATなど馴染みのある通貨です。 ENJはブロックチェーンゲームのプラットフォームに関連するENJINが発行した通貨でおなじみです。 USDTはステーブルコインの一つで海外の取引所ではよく使われます。
聞いた事もない暗号資産がずらりと並んでいて全く利用価値が分からないという方も多いと思います。
王道の利用方法としては、例えば先日ご紹介したDEGENSというブロックチェーンゲームでは、DAIという通貨を利用して遊ぶ為、Uniswap(ユニスワップ)のリンクが張られており、Uniswap(ユニスワップ)で両替をするという手順になっていました。
例えば日本のゲームでも1ETH=約35,000円~40,000円という単位だと、100円のアイテム=0.003ETHという金額設定になり分かりづらいので別の単位の仮想通貨を用意して、換金をして遊ぶという需要があります。 (日本の場合は暗号資産では無い、ゲーム内通貨に換金して遊ぶことが多いです)
Uniswap(ユニスワップ)が便利な理由
Uniswap(ユニスワップ)が便利な第一の理由は、メタマスク等のブラウザ型ウォレットがあれば口座開設や本人確認などの面倒な手続きいらずで、すぐに利用する事が出来てシンプルで簡単という点です。
メタマスクを利用していればUniswap(ユニスワップ)は単なる両替機です。
Uniswap(ユニスワップ)の使い方
トップページ>右上の「Launch APP」クリック>ブラウザ型ウォレットの選択>ブラウザ型ウォレットでログイン
「select a token」というボタンを押すと両替可能な通貨一覧が出ます。 もしお目当ての通貨が見つからない場合は、リスト下にあるChangeでカテゴリーを切り替えると現れる可能性があります。
ETHとなっている部分も選択が可能なので例えばUNI→ETHに戻す事も出来ます。
両替したい金額を上に入力すれば自動で手数料などすべて表示されますのでよければSwapAnywayボタンを押すとメタマスクが起動して確認ボタンを押すだけです。
両替した暗号資産(トークン)は、自分のメタマスク上で管理されるのでハッキングの心配もございません。
通貨が見つからない時の探し方
Uniswapにあるはずの通貨が見つからない場合があります。
例えば私は、AXIE(アクシー)というブロックチェーンゲームのSLPというアイテム的な通貨がUniswapで交換(換金)出来るとあったのに全然見つからずにいました。
基本的な探し方は、
- 通貨選択画面の下にあるChangeを押す
- カテゴリーが沢山出てくるのでSelectを押して片っ端から探す
- Browse listsのページから探してソースを貼り付ける
という方法があります。 私が探していたSLPはステップ2でカテゴリー表示されているすべての通貨を探しましたが見当たらなかったので、試しにステップ3のBrowse Listsをクリックしてみました。
すると、カテゴリーリストに無かったCoinGecko(1093tokens)というのがありました。 (カテゴリーリストにはCoinGecko100というのしか最初はありませんでした)
CoinGeckoで「SLP」で検索すると発見しました。 左の「Source」をクリックするとアドレスがコピーされるので、Uniswapの通貨カテゴリーリストの一番上にあるAdd a listに貼り付ける(URLを貼り付けるようなイメージ)とCoinGeckoカテゴリーが追加されてSLPの取引が出来るようになりました。
Uniswap(ユニスワップ)に資金をプールして稼ぐ(流動性の提供)
さて、これまでさんざん両替という表現をしてきたので、Uniswap(ユニスワップ)という自動両替機の中に多数の暗号資産が保有されていて両替をしてくれる場所というイメージを持つ方が大半だと思います。
例えば、銀行にも両替機がありますがその場合中に入っているお金は銀行が用意して補充(プール)しています。 ※DeFiの業界ではステーキングという言葉の方が今は主流のです。
分散型金融は中央管理者がいませんので、補充(プール)はユーザーが行います。
Uniswap(ユニスワップ)では、ユーザーが暗号資産を貸し付けする事が出来ます。これを流動性の提供と呼んでいます。
DeFi=分散型金融です。 金融=銀行のようなもので、分散型については記事の最初に説明した通り、ユーザー皆で管理しているというような意味です。 こう考えるととても理解がしやすいのではないでしょうか?
※ちなみに2020年現在では17億ドルもの暗号資産がUniswapにプールされている(流動性の確保が出来ている)そうです。
pool(プール)して稼ぐ方法
pool(プール)とは金融用語では蓄えておくような意味合いです。
暗号資産を貸し付ける(プールする)事で手数料の一部(0.3%)が還元されるという仕組みで誰でも稼ぐ事が出来ます。 銀行の運営者として参加をするようなイメージです。
左上メニューの「Swap、pool、UNI、Vote、charts」の中から、poolをクリックします。
poolを選択して日本語訳にしたのが上の画面です。
メタマスクでログインした状態で、赤い流動性を追加(Add Liquidity)というボタンを押します。
暗号資産を二つ選ぶ画面になりました。
Uniswapに流動性を提供するには、二つの通貨ペアを同価格で提供するというルールがあります。
多くの方はこの時点でETHしか保有していないと思いますので、手持ちのETHの約半分をUSDTなど他の通貨に両替しましょう。
Swapの画面でETHの一部をUSDTに両替しました。
その後、先ほどと同じ手順でAdd Liquidityより0.5ETH分のETHとUSDTをプールしてみました。
完了画面です。
Poolの画面に戻ると、自分が作った通貨ペアが表示されていました。
資産の多くをこのようにプールしておく事で、手数料の一部を受け取り稼ぐ事が出来るというという仕組みです。
なぜ沢山ある中からUSDTを選んだのかというと、よく取り引きされているからという事・ドルの価格に基づいている為保有していても価値があまり変動しないステーブルコインだからです。
ただ、提供者も多いと思うのでマニアックな通貨ペアを選んだ方がUniswapにとっては「助かる」ので、手数料を高く頂戴出来るのか? まだ細かい所までは分かっていません。
poolによる利益(稼ぎ)の見方
poolのページの、
Account analytics and access feesというリンクをクリックすると
Fees Earned (Cumulative)という緑の数字が時間が経つにつれて上昇していきます。
FeesEarned(Cumulative)=獲得手数料(累計)という日本語訳なので、先ほどプールしたばかりですがすぐに獲得出来たようです。
手数料で5ドル以上は消費したので元が取れるまでかなりの時間を要しますが、放ったらかしで手数料が入ってくる・銀行の経営にプチ参加が出来るようなものですのでこれぞUniswap、DeFiの真骨頂という見方をする投資家の方も多いでしょう。
損するケース
Uniswapへのプール(貸し付け)で損するケースがあります。 考えられるのは、
- プールするまでに両替等でガス代がかかる為、ガス代さえもなかなか回収できない
- プールしている間に暗号資産そのものの価値が下がり回収できない
という2点でしょうか。
仮想通貨の価格は変動が激しいので、例えばETHとBATの通貨ペアでプールしていたとして、手数料で稼いだ得よりもBATの価格が下がった損の方が大きいという事も十分に考えられます。
ギャンブルと違い少額でも利益が増えていく一方という性質のものですが、リスクが無いわけではありません。
流動性の提供をやめてウォレットに戻す手順
提供中のペアはPoolのページに表示されています。
Manageをクリックすると簡単な詳細がこのように表示されます。
追加する場合はAdd、自分のウォレットに戻す場合はRemoveをクリックして何パーセント戻すか?を決めて承認ボタン(Approve)>メタマスクの確認>再びRemoveを押すとウォレットに移ります。
試しに25%をRemoveしてみた所、ウォレット(メタマスク)に25%戻りましたがFees Earned (Cumulative)(獲得した料金)はそのままでしたのでこちらを換金する方法は調査中です。
UNI-V2を得るUNIファーミングとは
※イールドファーミングという単語自体はDeFiにETH等を預けて利益を得る事なので、Poolも該当すると思うのですがそれとは別で、UNIを得る事が出来る期間限定のプールのようなイベントがあったので、そちらにも言及してみたいと思います。
上のタブを見るとUNIという項目があります。
最初の流動性マイニングプログラムは、2020年9月18日午前12:00UTCに開始されます。最初のプログラムは2020年11月17日午前12:00UTCまで実行され、Uniswapv2の次の4つのプールを対象とします。
- ETH / USDT
- ETH / USDC
- ETH / DAI
- ETH / WBTC
プールごとに5,000,000UNIが流動性に比例するLPに割り当てられます。これは、大まかに次のように変換されます。
- プールあたり1日あたり83,333UNI
- ブロックごとのプールごとに13.5UNI(14秒のブロック時間)
- 通貨ペアは、ETH-DAI、ETH-USDC、ETH-USDT、ETH–WBTCの4つの組み合わせのみです
- 期間があります。この間は引き出せないのかと思ったらそうではなくこの期間の間に預けた人で、発行数の決まったUNIを分け合うという意味です。 583,333UNI/WEEKとあり、1週間に583333UNIが配布されるという事です。
- Poolしてある通貨ペアを使用するので先にPoolします。試しにETH-DAIを2万円分くらいPoolしてみました。(poolの仕方は上の記事を参考に)
- 上タブUNIをクリックして上のページに。ETH-DAIのピンクのボタン(Deposit)をクリック。METAMASKの承認をして進めます。
- Deposit UNI-V2 LP Tokensというボタンをクリックして額を入力して完了です。
- デポジットが完了すると金額に応じて1週間で得られるUNIの額が表示されるので明確です。
- 他の記事によると、Poolによる利益もそのまま増えるのだとか? 銀行に預ける(利益アリ)&定期預金(利益大)という事なのでしょうか ※Poolの項目はNo liquidity found.となっており不明確なのでまたレポートします。
この作業で実際にUNIが増え続けています。 UNIは現在2.9ドル程でしたのでよい稼ぎになります。
2020年11月17日、期限が終了して次に投票という段階に入ったのですが全然意味が分かりませんでした。でもUNIは引き出せるのでまあいいかと。
https://uniswap.org/blog/uni/
結果的に短期間(1週間未満)で70万円分程の流動性提供をし、16UNIくらいを得る事が出来て、現在1UNI=3.78ドル=60ドル=約6300円程の稼ぎとなっています。 Withdrowで引き出しが出来ます。 ※ガス代が6ドル程かかりました。
また、第二回・第三回とあるようです。
日本人がUniswap(ユニスワップ)を使う理由はまだある
さて、日本人がUniswap(ユニスワップ)を使う理由はまだあり、日本の取引所では取り扱いの無い暗号資産を簡単に手に入れる事が出来るという点です。
一番の需要は、AXIE(アクシー)やDEGOなど海外のブロックチェーンゲームではゲーム内で使用できる通貨を暗号資産として発行しているケースがあります。(SLPやDEGOという通貨として存在) これらを買う(交換する)事は日本の取引所では出来ませんので必然的に利用する価値が出てくるのです。
例えば、上の記事は有名な投資家が現在保有している暗号資産を公開したというニュースですが、BCH(ビットコインキャッシュ)、XRP(リップル)等の有名コインの他に、テゾス(XTZ)、アラゴン(ANT)という通貨も保有しているとの事。 このうち、アラゴン(ANT)はUniswap(ユニスワップ)でETH→ANTと簡単に交換してメタマスクで保管が可能です。
彼をお手本としてテゾスやアラゴンを保有したいなと思う方にとってはとても便利なのがUniswap(ユニスワップ)の具体的な使い道です。
特に使い道のないUniswap(ユニスワップ)ですが、こんなものがあるのだなという事は頭に入れておき取り扱っている暗号資産のうち何かが上がるという情報を仕入れた場合はこの記事を思い出しましょう。 その時の為にリンクを貼っておきます。
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